リングの種類について
比較的厚いものでも綴じやすく、ページが360度回転するため、開きやすく、書きやすい、見やすいのがリング製本の特徴です。
ダブルリング(ツインリング)
現在の最も一般的なリング製本方法です。一本のワイヤーを連続した櫛形に折り曲げ、櫛歯部分をリング状に整形します。機械による連続加工が可能で、本体に対して直交するので仕上がりが美しく、真横や真上に開くため、使い易いのが特徴です。ノートの他、スケッチブックやカレンダー、マニュアルや資料などにも広く用いられています。断続的にリングをかけるスキップバインディングや、カレンダーなどの吊り下げ用ハンガーといった加工の幅が広いのも特徴です。さらに豊富なリングカラーから選べ、デザインの幅も広がります。また、強く引くと外れるため、廃棄時の分別も比較的容易です。
ダブルリング製本
豊富なリングカラーハンガーとスキップバインディング
スパイラルリング(らせん)
かつての主流であったリング製本方法です。一本のワイヤーをらせん状(バネ状)に加工し、ノート等の穴のピッチに合わせて伸ばし、回転させながら通していきます。現在でも昔ながらのスケッチブックなどに用いられており、クラシックな風合いが人気です。ただ、らせん状のため、開いたページは左右で上下にずれます。穴に通す作業は、熟練した職人の手作業によるもので、加工機械もありますが、こちらも調整には職人の経験が必要です。現在では、こうした職人の多くが引退し、加工できる会社が減っていますが、当社は現在でもこのスパイラルリングに対応していますので、ぜひご相談ください。
スパイラルリング製本開くとページが上下にずれる
エコリング・セルリングなど
環境意識の高まりに対応した紙や生分解プラスチック製のエコリングにも対応しております。また、昔ながらのセルリング(セルロイド)にも対応しています。用途に応じてご相談ください。
エコプラリングセル(セルロイド)リング